GWお疲れ様です。2025年5月のイベント情報が揃いましたので告知させていただきます。
今月はレクチャー・シリーズが三本と、「朗読DUO」などで大谷とも長く一緒に作品を作っているインプロヴァイザー、作家の吉田アミさんの新企画です。
レクチャー・シリーズのご予約は
info@ootany.com
まで。「ひとりだち」は以下のリンク先からご予約ください。
https://forms.gle/dGqW1V4A5FLDT1HD7
よろしくお願いいたします!
大谷(ワイキキSTUDIO)
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■ワイキキ・レクチャー・シリーズ #2『ブレヒトの『戦争案内』研究』 vol.2
日時:2025年5月18日(日)Open 18:00 / Start 18:30
料金:¥2000
講師:『戦争案内』研究会
聞き手:大谷能生
『戦争案内』研究会:
石見舟(ドイツ演劇研究者)
小池俊起(デザイナー)
西澤諭志(写真家)
羽鳥嘉郎(演出家)
古屋敬洋(会社員、俳優)
持田睦(演出家、ユイレ&ストローブ研究者)
【初回満員盛況ありがとうございました! 劇作家・演出家ベルトルト・ブレヒト(1898-1956)の『戦争案内』。彼が実際に演出した舞台はもう(数少ない映像記録と、「モデルブック」その他の資料を通してしか)見ることが出来ないわけですが、『戦争案内』は、例えばブレヒトの「異化」とはどのような作業/概念であるのかを「写真」と「エピグラフ」によって経験することが出来る「作品」なのではないか……ということが理解出来ました。第二回はさらに直接『戦争案内』の内容に入ってゆきます。今回から参加でも十分に間に合いますのでヨロシク!】
<企画概要>
『戦争案内(原題:Kriegsfibel)』は、ベルトルト・ブレヒトが1955年に刊行したフォトエピグラム。第二次世界大戦当時、亡命先の各地でブレヒトが新聞や雑誌から切り抜いた70枚の写真にそれぞれ4行詩を添えた、きわめてユニークな写真集である。
https://www.eulenspiegel.com/verlage/eulenspiegel-verlag/titel/kriegsfibel.html
ドイツ国外でもしばしば注目され、英語・フランス語・イタリア語などに翻訳されているほか、美術史家・哲学者であるジョルジュ・ディディ=ユベルマンが同書にもとづく著書を刊行している(邦訳『イメージが位置をとるとき』宮下志朗・伊藤博明訳、ありな書房、2016年)。しかし『戦争案内』そのものの日本語訳は単行本化されていない。
当研究会では、『戦争案内』をブレヒトの「異化」「演出」についてビジュアルを伴って考えられる恰好の題材であると位置づけ、訳文を作成してきた。本レクチャーでは各回テーマを設けつつ、訳文付きで『戦争案内』を読み進め、そのおもしろさに触れてもらいたい。
2026年には没後70年を迎えるブレヒトの重要な仕事のひとつとして、『戦争案内』はあらためてひろく読まれるべきだろう。レクチャー内容を反映した邦訳を刊行予定。
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■ワイキキ・レクチャー・シリーズ#1 『21世紀(のため)の落語論』 第四回
「中入番外編:古典落語・名勝負中継!」
日時:2025年5月21日(水) open 19:00 / start 19:30
講師:和田尚久
聞き手:大谷能生
料金:¥2000(税込・当日精算)
【和田氏による落語論。前回の「上方落語」論の続きはいったん脇において、今回はちょいと気軽に、古今東西の名人による同一演目の聴き比べ回といたします! 和田さんの解説付きで秘蔵の映像・音源を参照に、スタンダードの名演を聴くという贅沢。楽しみです。】
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■ワイキキ・レクチャー・シリーズ #3 『コンテンポラリーダンスの門前』vol.2
「ダンスは見るより踊るもの?──関係性を編み直す実践として」
日時:2025年5月25日(日)open:18:00 /start 18:30
料金:2,000円(税込・当日精算)
出演:吉田拓、萩庭真(聞き手)、大谷能生
【こちらも今月も開催の運びとなりました。「ダンス」をキーワードに昨今のアート界隈の動向にも鋭く切り込んでいく議論が展開されることでしょう。↓以下、主催萩庭氏のコメントです。】
〈4月にvol.1を実施した「コンテンポラリーダンスの門前」がご好評につき、早くも第2回を開催するはこびとなりました。(ありがとうございます!)
前回のイベントでは、ゲストの呉宮百合香さんから舞踏をはじめとした60年代の身体表現についてレクチャーしていただくなかで、かつて「前衛」と呼ばれた舞台芸術が、昨今「ケアと包摂」の手段として利用される場面が多いことが議論の的となりました。
ようするに、「特権的肉体」よりも「ダンス経験を問わず誰でも参加できるワークショップ」の方が流行ってるよね、と。しかし、それで本当にいいのでしょうか。それって与えてもらった安全な範囲で踊っているだけなのでは…?
そこで今回、「Stilllive」や「pito」など、身体表現に多様な方法で取り組んでいるアーティストが協働するプロジェクトに参加されている振付家・ダンサーの吉田拓さんをお招きします。
吉田さんは自身の作品を創作される一方で、2022年に立ち上げた「Phyms」ではコンテンポラリーダンスを再検討するイベントシリーズや、既存の評価の枠からはみだすようなパフォーマンスのアイデアを持ち寄って発表する場の企画、ダンス経験の有無に関わらず主体的に踊る参加型プログラムなどを開催されています。当日は吉田さんにこれまでの活動をご紹介いただきながら、近年のダンスをとりまく環境や社会の状況について議論を展開していけたらと思います。
また吉田さんは、聞き手をつとめる萩庭の大学時代の先輩でもあります。ともに00年代のコンテンポラリーダンスシーンの空気を感じることができた(おそらく)最後の世代といえるでしょう。今回のトークイベントはそんなふたりによる卒業以来10年以上ぶりの対話となります。この10年あまりを経て、どのような変化がコンテンポラリーダンス(と吉田さん)にあったのか。そのあたりについても伺ってみたいと思います。
そして前回に引き続き、大谷能生氏にもオブザーバーとして議論に入っていただきます。
ワイキキSTUDIOならではの「ダンスが担う公共性」についての熱いトークにご期待ください!〉(萩庭)
出演者プロフィール:
吉田拓
兵庫県出身。桜美林大学入学後、演劇・ダンス作品の出演、創作、スタッフワークなど、幅広い経験を重ねる。卒業後、劇場やイベントスペースへの勤務を通して、企画制作を学ぶ。
木佐貫邦子、KENTARO!!両氏よりテクニックを基盤としたダンス表現を学び、その後、小林勇輝との共作やStillliveへの参加を経て、パフォーマンスアートを経験。
現在はそれらの経験を混ぜ合わせ、型に捉われない身体表現を行い、創作活動、ダンス作品への出演、ミュージシャンとのセッションなどを行う。
一方で異なるジャンルの専門家・アーティストとのコラボレーションを数多く行う他、参加型プログラムの実施、プロジェクト名「Phyms」として横断的なイベントの企画運営、キュレーション、冊子編集など、幅広い活動を展開している。アーティストコレクティブ「pito」メンバー。2025年10月にプロデューサー・ファシリテーターの二河茉莉香、ダンス研究者の越智雄磨と共にソーシャルコレオグラフィ作品を発表予定。
Instagram @ytaku
萩庭真
元オフィスマウンテンメンバー(2019〜2021)。現在は横浜の小劇場STスポットの職員。レジデンスプログラム「迂回スケープ」を企画担当する。人生でできた友達は3人。
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■「ひとりだち」
https://amiyoshida.hatenablog.com/entry/hitoridachi
〈一人(ソロ)で舞台に立てないやつとはパーティは組めない。自分の武器(作風)は何か。ミニマムな状態で自分と向き合う。〉
日時:
・5月31日(土)16:30開場/17:00開演
・6月1日(日)15:30開場/16:00開演
1回券 2000円
2日券 4000円
当日券 2500円
出演:小山薫子、中川友香
企画 虎鶫(吉田アミ)
【女性アーティストにフォーカスした公演です。第一回は小山薫子、中川友香の二人を迎え、一人「だけ」の舞台作品を作ります。吉田アミは企画、アドバイザーとしてサポート。今、何に興味があり、何がやりたいのか。彼女たちの挑戦を是非目撃してください。】
チケットの予約はこちら。
https://forms.gle/dGqW1V4A5FLDT1HD7
〒231-0033
神奈川県横浜市中区長者町9丁目174 第5吉田ビル401
401, No.5 Yoshida Building, 9-174, Chojamachi, Naka-Ku, Yokohama-Shi, Kanagawa-Ken
231-0033, Japan