スタジオの様子

見えない矢印を巡る旅【3合目】

手塚夏子×高杉征司×浜田誠太郎


【開催日】2025年9月26日 (金)

【開場】19:00 【開演】19:30

【料金】2,000円(税込)

わりあい長い付き合いである手塚夏子さん、ワイキキ使ってもらえて嬉しいです。どんな「旅」になるのか。当日ワタシも参加できるかな? 楽しみです(大谷)

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私たちは2024年のお正月早々に結成されたチームで、『見えない矢印を巡る旅』の作品上演に向け、今世界で起きていることに反応するメディアとなる何かを立ち上げようと、旅を続けています。きっかけは、コロナ期間中にSNS上でのコミュニケーションを通して何かが人々を引っ張り、そのことが行動や言動に何かしら影響を与えているという印象を、ダンサーである手塚夏子が感じたことで、フリーで演劇活動をしている高杉征司、早稲田小劇場どらま館で活動している浜田誠太郎の両氏に声をかけこのチームの結成が実現しました。「見えない矢印」とは、人々を引っ張ろうとする何かしらの方向性を意味します。それらは目に見えないけれど、なんか変だな、と感じる引力みたいなものです。去年の秋から公開稽古やワークインプログレスを重ね、今回の旅は2合目および3合目あたりの景色の良い尾根まで行けたらと試行錯誤を続けています。ただし、どこかに確実な頂上があるという旅ではもちろんなく、どこかの洞窟から知らない谷間に続いている道かもしれません。今回は、演劇人である高杉氏、浜田氏の経験や知識に力を得て、見えない矢印の法則性をフィクションに落とし込んで観察してみることに挑戦します。 それでいて、来てくださる方と意見交換しながら進めていけるメディアとなるよう、可能性を模索します。旅の途上でお会いしましょう。

2合目

日時:2025年 9月20日(土) 19:00~21:30

3合目

日時:2025年 9月26日(金) 19:30〜22:00

料金

・両日各2000円
・2合目および3合目セット料金:3000円

場所

ワイキキSTUDIO

https://waikiki.ootany.com/

定員

両日各15人ずつ

予約

natsukote@gmail.com(手塚)

詳細

https://mienaiyajirushi.amebaownd.com/posts/57228105

【プロフィール】

手塚夏子
ダンサー/振付家 神奈川県横浜市に生まれる。1996 年よりソロ活動を開始し、マイムからダンスへと以降しつつ、既成のテクニックではないスタイルの試行錯誤をテーマに活動を続ける。2001 年より自身の体を観察する『私的解剖実験シリーズ』始動。同年、私的な実験の小さな成果が「私的解剖実験 -2」に結晶。同作品はトヨタコレオグラフィーアワードファイナリストとして同年 7 月に上演。2011年、STスポットと共に民俗芸能調査クラブを立ち上げ、演劇、ダンス、音楽、美術など様々なアーティストと共に2016年まで取り組んだ。2012年8月、東京国立近代美術館にて開催されたイベント「14の夕べ」にて『実験がメディアになるかの実験』を実施。同年12月〜2013年2月に『私的解剖実験−6 〜虚像からの旅立ち〜』を福岡、横浜、神戸で上演。2013年、関東から福岡県へ活動拠点を移行させる。2015年の5月に福岡で新作『15年の実験履歴〜名刺がわりに〜』を上演。同年8月、Singapore Arts Festival 2015にて同作品の英語バージョン“some experiments in decade and a half”を上演。2016年5月アジアンアーツシアター(韓国/光州)企画 Our Masters 「土方巽」にて『15年の実験履歴〜名刺がわりに〜』韓国語バージョンを上演。2016年から、スリランカのVenuri Pereraと韓国のSuh YeongRanとともに、アジアにとって西洋近代化とは何だったのか?という問いに向き合うため、Floating Bottle Projectを開始し、2017年7月、STスポットにて同プロジェクトの初パフォーマンスを行う。2018年4月からベルリンでのダンス活動を開始。同10月にKyoto Experiment(京都国際芸術祭)においてFloating Bottle Project「点にダイブする」を上演。同年6月 Floating Bottle Projectとしてワークショップ及びパフォーマンス「点にダイブする」の再演を行う。同月、韓国のBuk-Seoul Museum of Artにおいて、SEO Hyun-Suk氏のサイトスペシフィックな作品Incomplete Ruinsのためのパフォーマンスを行う。

高杉征司
1975年生まれ。広島県出身。
同志社大学文学部文化学科国文学専攻卒業。

大学在学中から演劇を始め、2001年にWANDERING PARTYを旗揚げし、代表に就任。劇団として、2004年 ロクソドンタフェスティバル第一位、2006年 新宿タイニィアリス演劇祭招待、2008年 日本演出者協会主催若手演出家コンクール2007最優秀賞受賞、精華演劇祭vol.10【公募】選出、2010年 横浜美術館開館20周年記念展「束芋:断面の世代」記念公演、国立国際美術館企画展「束芋:断面の世代」関連イベント『total eclipse-トータル・エクリプス-』上演、第31回Kyoto演劇フェスティバル招待、など精力的に活動する。2011年 劇団解散。
2015年にサファリ・Pを旗揚げ。『財産没収』(作:テネシー・ウィリアムズ)を上演し、利賀演劇人コンクール2015にて優秀演出家賞第一席を受賞(演出山口の受賞)。2017年に合同会社stampを設立。2019年6月、コソボ共和国 FEMART Festival 7thへ『悪童日記』が招待される。2019年10月、瀬戸内国際芸術祭2019へ『悪童日記』出品。2022年3月、『透き間』を東京芸術劇場シアターイーストにて上演。2022年8月末をもって合同会社stamp退社、サファリ・P退団。
現在はフリーランスとして活動している。

演劇人としての職能を活かし、ワークショップ講師もしている。

演劇と日常、私とそれ以外、そんな境界を疑い、シームレスにすることに興味を示している。舞台の上でも具象と抽象のはざまを彷徨っている。

浜田誠太郎
1996年生。俳優、演劇研究。休み代表。現在、早稲田大学大学院文学研究科表象・メディア論コース博士後期課程。20世紀ロシアの演劇実践とその思想史的背景について研究している。研究活動の他に、読書会やワークショップなどを企画・運営も行う。「異なる考えや価値観の人同士の穏当なコミュニケーションはいかにして可能なのか」について試行錯誤している。


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