涼しくなってきました。
10月のイベント情報です。まだ他にも用意があるのですが、詳細詰まっていないのでまずは二つ告知です。随時更新していきますのでチェックお願いいたします。
新企画「ワイキキ文化部」はじまります。まずは「映画部」ですね。
以下詳細です。

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で、すでに六回目。「コンテンポラリーダンスの門前」。
コンテンポラリーダンスの門前vol.6
「「周縁」としてのキュレーション術
──フェスティバルとオルタナティブの行方」
日程:10/22(水)19:30(open19:00)
料金:2,000円(税込・当日精算)
出演:五月めい、大谷能生、萩庭真(聞き手)
企画概要:
「コンテンポラリーダンスの門前」は、ダンスを界隈の外の人々にもひらき、社会との接点を探るトークシリーズです。
第6回目のゲストは、長年にわたってBody Arts Laboratory(BAL)の運営に携わり、ダンスにおける「キュレーション」を、Whenever Wherever Festival(WWFes)で実践されてきた、五月めいさんです。
WWFesはダンスアーティストを中心としたコレクティブによって運営される、実験的な身体芸術フェスティバルです。2009年に始動し、2025年に第11回目を迎えました。特徴は、フェスティバルの形態自体を探りながら、創作プロセスや先鋭性を重視する点にあります。その仕組みによって、パフォーマンスやトーク、展示など多彩なプログラムを展開し、従来の作家・作品主義に傾きがちなコンペティション型のショーケースとは異なるネットワークを築いてきました。それは同時に、社会における創作に伴うさまざまなヒエラルキーを問い直す活動でもあります。
WWFesは立ち上げ当初からキュレーター制を導入しています。五月さんはそのなかで、美術分野をバックグラウンドとする「傍流」という立ち位置から、振付家やダンサーだけでなく、「身体」をキーワードに美術家や詩人、音楽家や批評家らを巻き込んでいき、ダンスを媒介する回路を見出してきました。身体・ダンスをメディウム(触媒)に、創造性や批評性の交換を、視覚・時間・言語芸術などとの境界面でいかに生みだしうるのかが、そのままキュレーションのかたちで試されました。
また近年、公園や広場などパブリックスペースでのパフォーマンスを行なうWWFesが掲げてきたテーマが〈らへん〉(Aroundness)です。〈らへん〉とは、ある場所に身体が介在することで生じる風景・記憶など、時空の幅やイマジナリーな次元も含む「周辺」を意味しています。そしてそこには、アーティストの「周縁」的なあり方や、そこからの社会への眼差しも込められています。
たとえば、”いつでもどこでも”ここにある風景から、身体が触発され生み出される振付や身体イメージなど、一見マイナーとも言える表現が探求されてきたWWFes。そうした発想の在り処を紹介しながら、いまどのようなダンス表現にアクチュアリティ・現在性がありうるのかを問いかけていきます。そこから同時に、「中心と周縁」という図式に陥らずにオルタナティブを考えることはできるのか?その行方を探ってみたいと思います。
そもそも、キュレーションとは何でしょう。それはたんに作家や作品を選んで並べるのではなく、アーティストや観客、それを提示する場=社会との関係性をどう新たに編成するかが問われる仕事であるはずです。
本トークでは、WWFesの歩みを振り返りつつ、「傍流」または「周辺・周縁」的なスタンスによるキュレーションとそこで起こる表現から、社会とダンスとの接続を探ります。視点を移しかえることで、見過ごされがちな感覚や声を浮かびあがらせる。その実践は、私たちが日々のなかで社会と向きあう方法を更新するヒントにもなるでしょう。
編集者・キュレーター(美術・身体芸術)。四谷アート・ステュディウム研究員を経て、「恵比寿映像祭」編集・広報(2017-2020)。Whenever Wherever Festival(WWFes)共同キュレーター。フェミニズムグッズ制作などをおこなうユニットshadow worksでも活動。
共著『芸術の設計』岡崎乾二郎=編著(フィルムアート社、2007)
編集『Faux Pas』室伏鴻展覧会ブックレット(Ko&Edge、2025)ほか
WWFes:https://bodyartslabo.com/
